2013年8月21日水曜日

星の教室~実況中継~

星の教室でTAを務めさせていただいてます,むらかわです.

今度は星の教室の途中経過をお伝えします.

今回は生徒さん31人が参加しています.
夏休み終盤ということもあり,生徒さん同士久しぶりの再会だったようで最初から盛り上がってのスタートでした.

実習の前に,講師の方から天文の学説について講義がありました.今回の実習内容と大きく関わりがある内容だったので,一生懸命メモを取る高校生の姿も見受けられました.難しいながらも高校生なりに理解しながら聴いていた印象でした.

その後,木曽観測所の口径105cmシュミット望遠鏡の見学会があり,想像以上のスケールの大きさに驚きの声が絶えませんでした.実際に望遠鏡の中を見学したり,写真乾板時代の写真を見たり非常に有意義な時間でした.写真乾板は撮影できる範囲も限られ,撮影に時間もかかりますが,このような気長な作業も含めて世界の天文学を支えてきたとても重要な技術です.

見学会が終了し,星の教室本番がスタート.宇宙年齢を求めるためには銀河までの距離を測らなければならない.そのためには距離を測る方法を学ぶ必要がある.そこで重要になってくる「視角」という概念を学ぶのが最初の実習①の内容でした.この実習はTAの私が説明を担当しました.

銀河の大きさを基準とする前段階として,身近である人の身長をつかって視角について学びました.比較的スムーズに進んだので次の本題に繋げやすかった印象があります.

視角をつかって対象物の距離を測る方法を学んだあとは,実際の銀河の画像・距離・後退速度(宇宙が膨張するときに銀河が地球から離れていく速度)を使って宇宙の年齢を求める実習にうつりました.このときのデータベースの使い方はもう一人のTAが担当しました.

集めたデータから宇宙年齢を出す方法は提示しなかったので,各グループ一生懸命意見交換をしながら答えを導きだしていました.

明日は各グループの結果発表です.
正解は一つではないので,生徒さん達がより理解を深めながら実習を達成できることを願っています.

詳しくは星の教室終了後のHP上報告に掲載する予定ですのでこちらもご覧ください.

ここからは私のつぶやきですが・・・
このような高校生向けのイベントに立ち会う度に実感しますが,高校生は学校の普段の勉強で考える道筋と材料をきちんと学んでいるからこそ,たくさん考え抜いて自分たちなりの答えにたどり着けるのだと思います.勉強は人生を豊かにする一つの方法なのだと改めて思い出させられます.そのような貴重な体験のに居合わせることができて本当に私達スタッフも幸せです.

では明日の発表に向けてそろそろおやすみなさい。。。^^

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